
JavaScript の値の主な型(種類)
JavaScriptでは、データを扱う際に「型」と呼ばれる概念があります。型とは、データの種類や性質を表すものです。
たとえば、数値や文字列、真偽値など、さまざまな種類のデータがあります。
これらの型を理解することで、プログラムがどのようにデータを扱うかを知ることができます。
JavaScriptには主に次のような型があります:
1. 数値 (Number)
- 例: let age = 25;
- 意味: これは、 age (年齢)という名前の変数に 25 という数値を入れていることを意味します。
- 例: let temperature = 36.5;
- 意味: これは、 temperature (温度)という名前の変数に 36.5 という数値を入れていることを意味します。
- 説明: 数値は、計算に使われるデータの型です。整数(例えば1, 2, 3)や小数(例えば1.5, 2.7)を扱うことができます。
2. 文字列 (String)
- 例: let name = "John";
- 意味: これは、 name (名前)という名前の変数に John という文字列を入れていることを意味します。
- 例: let greeting = 'Hello, world!';
- 意味: これは、 greeting (あいさつ)という名前の変数に Hello, world! という文字列を入れていることを意味します。
- 説明: 文字列は、文字の並びを表します。ダブルクォート(" ")またはシングルクォート(' ')で囲んで表現します。文字や文章を扱うときに使います。
3. Boolean (真偽値)
- 例: let isStudent = true;
- 意味: これは、 isStudent (学生であるかどうか)という名前の変数に true (真)を入れていることを意味します。
- 例: let isLoggedIn = false;
- 意味: これは、 isLoggedIn (ログインしているかどうか)という名前の変数に false (偽)を入れていることを意味します。
- 説明: 真偽値は、 true (真)または false (偽)の2つの値だけを持つ型です。条件分岐や論理演算に使います。
4. 配列 (Array)
- 例: let fruits = ["apple", "banana", "cherry"];
- 意味: これは、 fruits (果物)という名前の変数に ["apple", "banana", "cherry"] という複数の文字列を入れていることを意味します。つまり、 fruits は「りんご、バナナ、さくらんぼ」という3つの要素を持つ配列です。
- 説明: 配列は、複数の値を一つの変数にまとめて格納するための型です。角括弧 [ ] を使って表現し、各値はカンマで区切ります。例えば、果物のリストや点数のリストを保存するのに使います。
5. オブジェクト (Object)
- 例: let person = {name: "Alice", age: 30, isStudent: false};
- 意味: これは、 person (人)という名前の変数に、 name (名前)として "Alice" 、 age (年齢)として 30 、 isStudent (学生であるかどうか)として false を持つオブジェクトを入れていることを意味します。
- 説明: オブジェクトは、複数のプロパティ(名前と値などの情報)を持つデータの型です。波括弧 { } で囲み、各プロパティはカンマで区切ります。人や物の情報をまとめて管理するときに使います。
6. null / undefined
- nullの例: let car = null;
- 意味: これは、 car (車)という名前の変数に「値がない」ことを示す null を入れていることを意味します。
- undefinedの例: let bike;
- 意味: これは、 bike (自転車)という名前の変数を宣言していますが、まだ値を入れていないため、 undefined (未定義)になっています。
- 説明: null は、「値がない」ことを明示的に示すための型です。一方、 undefined は、変数が宣言されているが、まだ値が割り当てられていないことを示します。
7. 日時 (Date)
- 例: let now = new Date();
- 意味: これは、 now (今)という名前の変数に、現在の日付と時刻を持つ Date オブジェクトを入れていることを意味します。
- 説明: 日時型は、日付や時間を扱うための型です。 new Date() を使って現在の日付と時刻を取得できます。
8. 関数 (Function)
例:アロー関数 const greet = () => { console.log("Hello!"); }; 例:関数宣言 function greet() { console.log("Hello!"); } 例:関数式 const greet = function() { console.log("Hello!"); } 関数には複数の書き方があります。細かな違いがありますが、 主にアロー関数を使う書き方を使用することで問題ありません。 他の人が書いたプログラムを修正するときなどには読めることが大切なので紹介しました。
- 意味: これは、 greet (あいさつする)という名前の関数を作成し、その関数が実行されると Hello! というメッセージをコンソールに表示することを意味します。
- 説明: 関数は、一連の命令をまとめたブロックで、特定の動作を実行するためのものです。 greet() と書いて、プログラムの他の部分から呼び出します。
